にきび解消美顔クリニックおちあい 皮膚の働きについて
1)皮膚は、体全体を覆う被膜で、全身の健康を計るバロメーターといわれています。
2)皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層に分けられ、さらに付属器官として皮脂腺(脂腺・汗腺)と、角質器(毛・爪)があり、すべてを合せて外 皮といいます。
3)皮膚は、痛覚・触覚・圧覚・温度覚などを感じる感覚器として、重要な働きをし、また、全身の保護、体温調節、汗の分泌、皮脂の分泌、呼 吸、栄養貯蔵、免疫等のような生体防衛などの役割もはたしています。
4)表皮の厚さは、外的刺激を受けやすい手掌や足の裏は他の部分より厚く、よく動く所は薄く、いずれも年齢とともに薄くなります。表皮は、 角質層・淡明層・顆粒層・有棘層・基底層の順に分れています。
5)表皮を構成する細胞は、基底層にある角質産生細胞のケラチン細胞で産生され、上へ移動します。顆粒層・淡明層で順次変性し、約2週 間かかって角質層に達し、そこで無核になって角質のケラチンに変化します。この角質は、さらに約2週間で乾燥し、ふけやあかになります。
つまり、表皮の寿命は、約4週間です。
6)表皮の各層について、(皮膚の奥よ順番に)
@基底層・・角質産生細胞とメラニン産生細胞からなる層で、細胞は、分裂して、上の有棘層に移動。
A有棘層・・表皮の中で一番厚い層。表皮には血管はないが、この層には組織液が流れて栄養をつかさどり、またね知覚神経が本層まで 分布。
B顆粒層・・細胞の核は変性し、角硝子顆粒(角質の前段階物質)を含む。
C淡明層・・表皮の厚い手掌や足の裏だけにみられ、細胞境界がほとんど認められない。
D角質層・・死んだ細胞(ケラチン)の層で最終的には、ふけ・あかとなりる。ケラチンは、硫黄を含むたん白質で、化学的・物理的に極めて抵 抗性が強く、外界からの侵入や内部の水分漏出を防ぐ。
角質層には天然保湿因子があって、角質細胞間の水分を20%に保っている。
7)真皮は、表皮の数倍の厚さで乳頭層と網状層からなり、血管が豊富で、暑い時は拡張して熱を放散し、寒い時は収縮して熱の消失を防 ぎ、体温を調節しています。
8)乳頭層・・毛細血管の入っている血管乳頭と、知覚神経の終末が入っている神経乳頭があります。
9)網状層・・コラーゲンという太い丈夫な、線維たん白質からなる膠原線維が90%を占め、他に、弾性線維(弾力性のある波状の線維たん 白質で、エラスチンからなる)などが網状に交錯し、そのすきまは、水分保持力の強いヒアルロン酸などで満たされています。これらが皮膚 の強さ・弾力性・潤いを保ち、クッションの役割も果たしています。ストレスや紫外線の他、加齢とともにコラーゲンは減少し、皮膚の弾力性や 保湿性が失われるため、衰えが目立ち、小じわやカサツキの原因となります。この重要なコラーゲンの生成・維持にビタミンCが大切な働き をしているのです。
10)皮下組織は、疎性結合組織からなり、真皮に徐々に移行し、深在する筋膜や骨膜とゆるく結合します。広い網目の間には、脂肪細胞が 豊富で、皮下脂肪組織とも呼ばれ、保湿と栄養貯蔵に役立っていますが、体の部位(乳房などは厚く、耳介や眼瞼などは少ない)、栄養状 態、年齢よっても厚さが変わり、思春期以降の女性は特に発達しています。
11)脂腺は、手掌、足裏を除く全身にあり、毛包の上部に開口する毛脂腺と、毛とは無関係に、皮膚の表面に直接開口(乳房・口唇・肛門周 囲など)している独立脂腺があります。脂腺からは、脂肪性の皮脂が分泌され、皮膚や毛の表面を覆って滑らかにし、外からの液体の侵入 を防ぎます。皮脂の分泌は思春期に増加しますが、男性ホルモンは脂腺を肥大して分泌を促進し、女性ホルモンは脂腺を縮小して分泌を抑 制します(男性の半分ぐらい)。
12)汗腺は、真皮の深層から皮下組織にあり小汗腺(エクリン腺)と大汗腺(アポクリン腺)があります。小汗腺は、毛と無関係に存在し、手掌 や足の裏に多く、全身に200〜500万個あり、体温調節に関与します。普通、汗の分泌は1日に700〜900ml、夏季や運動時には1 0リットルにも及びます。発汗には、気温や湿度が高くなると出る温熱性発汗と、緊急時などに出る精神発汗(冷汗)とがありますが後者は体 温調節にあまり関係がありません。大汗腺は、腋窩や外陰部などの特定部位にだけ存在し、毛包上部に開口します。その汗は特有な臭気 を持つものもあり、体温調節には関与しません。
13)毛は、真皮・表皮を斜めに貫き、皮膚表面から外に出ているのを毛幹といい、毛根の下端を毛球といって、真皮が伸びた毛乳頭が入り血 管に富み、毛の栄養・新生・成長は、この毛球の増殖によります。頭髪の成長は1日約0.52mmです。毛球の細胞分裂が停止して角化し、 毛根が毛乳頭から離れ、毛包とともに上方に移動し、やがて脱毛します。これが毛の生え代わり、つまり寿命(ヘアーサイクル、頭髪の場合 3〜5年)です。老化などの原因で毛球の栄養状態が低下し、細胞分裂が行われなくなって毛の新生が止まり、脱落したままになった状態 をハゲと言います。なお、毛乳頭が死んでしまうと、いくら発毛剤を用いても効果は、期待できません。
14)皮脂膜
皮膚の表面には、絶えず汗と皮脂が少量ずつ分泌され混じり合って、ph5.2〜5.8の弱酸性の薄い皮脂膜を作っています。弱酸性のため、 細菌や真菌の侵入・発育を抑え、殺菌作用もしています。汗が多く出過ぎると、バランスが崩れてアルカリ性に近付き、殺菌力が弱まり、化 膿しやすくなります。また、皮脂膜は、皮膚や毛の乾燥を防いでしっとり滑らかに保ったり、外界の刺激から皮膚を保護するなどの働きもして います。老化などによって、汗や皮脂の分泌が衰え皮脂膜形成が不十分になると、肌は乾燥してカサつき、かゆみを起こします。
15)あせも
汗で角質層がふやけ、その結果、汗腺の出口に汗がたまったり、汗腺を破って汗が皮下にたまると、これが刺激になって生じる炎症です。 特に乳児は皮膚が弱く、代謝が盛んで発汗が多い上に、自分で汗をふき取れないため、痛がゆくなり、感染や化膿を起こしやすくなります。 汗をよくふき取ってパウダーや軟膏などを用い、早い時期に治しておく事が大切です。
16)水虫
かびの一種である白癬菌による皮膚病で、この菌は角質層に寄生しケラチンを栄養源にしていますので、下層の生きた細胞には入りませ ん。白癬菌は暖かく湿った所を好むため、足や手の指の間、足裏などに病変を起こしやすく、菌が出す刺激性物質によって、かゆみや水疱、 びらんなどを生じます。抗白癬外用薬(水虫薬)を根気よく塗布し続けるとともに、患部を清潔にし乾燥させることが肝要です。
17)メラニンと紫外線とビタミンC
メラニンは、褐色〜黒色の色素で、表皮基底層のケラチン細胞の間に点在しているメラニン産生細胞(メラノサイト)でチロジンから生成され ます。生成されたメラニン色素の大部分は、ケラチン細胞で、特に基底細胞や毛球の細胞に入りますが、一部は真皮のメラニン摂取細胞( 色素保有細胞)に摂取されたのち、血管かリンパ管に入り処理されます。
長く紫外線(特に長波や中波紫外線)を受けると、角質層は厚くなり、弾力性を保つ真皮のコラーゲンが破壊・黄色変色し、シミやしわがで き、30歳頃から皮膚の老化が進みます。メラニンは、この有害な紫外線を吸収し、紫外線の真皮侵入を防ぎますが、紫外線を過度に受ける とメラニン生成が高まり、メラニン沈着の増加を招きます。
ビタミンCは、このメラニン生成を抑え、生成されたメラニンを還元し色を薄くするとともに、日焼けなどで乱れたコラーゲン修復と維持に役立 ちます。
*皮膚の色調は、主として表皮のメラニンの量に左右され、メラニン沈着は白人に少なく、黒人に多く、黄色人種はその中間です。
18)皮膚とビタミンE
皮膚は、老化とともにリポフスチンという黄色の色素が蓄積します。これが老人にみられるシミ若しくは老斑です。ビタミンEには、この色素の生成を抑制する作用があるため、欠乏するとリポフスチン生成が急激に増大します。また、ビタミンEは、表皮のケラチン細胞でメラニンの産生を促す活性酸素ができるのを抑え、メラニンの増加を間接的に抑えます。一方、無色の還元メラニンが、メラニンに戻るのを防ぐビタミンCの働きを、間接的に助ける作用があります。このように、ビタミンEは、ビタミンCと共同して色素沈着(シミ・ソバカスなど)を防ぐ効果があるのです。
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